カルメルの霊性 神と親しくなるために(19)アビラの聖テレサ

2011年10月8日

神と親しく生きるために

 幼きイエスのマリー・エウジェンヌ神父 ocd  

  

あなたのために生まれた私は
あなたのもの
どうなさるおつもりですか

 主よ、私は
あなたのみ前におります、
やさしい愛よ

ここにごらんになる私の心を
あなたのみ手の中に置きます

~アビラの聖テレサ~

<修道院創立に向かう>テレサの像 

修道院創立に向かう テレサの像 

                          

 10月15日はカルメル会改革者アビラの聖テレサの祝日です。バチカンの聖ペテロ大聖堂にはさまざまな修道会の創立者の像が立ち並んでいます。大きなバジリカの内部でも見劣りしない巨大なご像群、入口近くのテレサの像には「霊的なるものの母」と記されています。アビラの聖テレサは「私は神をみたい」と望むすべてのものにその道を示す母なのです。

「私たちがきっぱり決心して自分を神にささげるならば、必ず全能なる神の心を動かして、主は私たちをご自分に変化させてくださいます。」『完徳の道』。

マリー・エウジェンヌ神父は、その著書『私は神をみたい』の中で神との一致に至るために、主の働きを誘導し、主が働かずにはいられないようにさせるには、「自分を与え、神に委ねる」ことの重要性を力説します。(修道者として奉献するということだけでなく)神との一致に至りたいものは日常生活のさまざまな出来事の中で「自分を与え、神に委ね」てゆくこと。

聖テレサの祝日を前に、「霊的なるものの母」テレサの祈りを心に刻みたいものです。

 

あなたのために生まれた私は 

あなたのもの どうなさるおつもりですか・・・・               

主よ、私はあなたのみ前におります、やさしい愛よ

ここにごらんになる私の心を あなたのみ手の中に置きます                                  

                                      

                      伊従 信子

ノートルダム・ド・ヴィ